窯の老朽化が原因ということですが、炭焼き文化を残そうと活動してきた人たちの想いを取材しました。


窯から真っ赤に燃える炭をかき出す男性。「東沢炭焼き保存会」の5代目会長、佐藤好美さんです。
佐藤さんは元消防士。退職してからおよそ20年、毎年この時期に炭焼きを続けてきました。

「東沢炭焼き保存会」会長・佐藤好美さん:
「ここが無くなると、炭焼きの文化が無くなりますよね。ちょっとさみしいですよね」

かつて、東沢地区では炭焼きは生業として存在し、生活の一部だったそうです。
しかし、時代の変化と共に、日常生活で炭を使う場面は減ってしまいました。

「東沢炭焼き保存会」メンバー・横山隆則さん:
「いまは文明の利器に勝てない。やっぱり炭の需要ってないですよね」
イベントに参加した人からは、地域の文化が途絶えてしまうことを惜しむ声が聞かれました。
イベント参加者:
「最後というのも、きょう来て分かりました。大変貴重な体験でした」
イベント参加者:
「見た目以上に暑くて、びっくりしました。体験しないと味わえない経験でした。今後、どんどん無くなっていく生活の仕方なので、すごくさみしいですね」
東沢地区の炭焼き文化を守ってきた保存会も、今年で解散です。

「東沢炭焼き保存会」会長・佐藤好美さん:
「(佐藤さんにとって炭焼きとは?)年に一回の楽しみですかね」
地域の貴重な文化が、またひとつ姿を消してしまいました。
