■懸命な消火活動も・・・

道のない山の急斜面を駆け登る。精一杯伸ばすホース。届け!と祈りながら噴射する水。しかし、そのどれもが勢いを増した火には無力だ。

いったん白煙になっても、また違う場所から火が見える。その繰り返しだという。
「太平洋側特有です、この乾燥は」こうも話した。風が吹く。雨が降らない。山は乾燥し、空気は乾燥し、火は燃え盛る。あまりに悪条件だ。
「見たことがない」これだけの規模の山林火災に思わずついて出る言葉。
岩手県大船渡市の山林火災は発生からきょうで6日目になる。JNNの取材によると、新たに火の手が集落に及んでいるとの情報もあり、日夜消防が消火活動を方々で続けている。
きょう午後2時すぎの時点で、焼失面積は2100ヘクタールまで拡大。空と陸から懸命の消火活動が続いているが、鎮圧のめどは立たない。