今年7月の記録的な大雨で川の水があふれ道路にいたパトカーが流されて警察官2人が犠牲なりました。
当時、その道路には深さ80センチほどの水が流れ、最も水かさが増した時間帯だったことがわかりました。
今年7月25日の夜から翌日未明にかけ降った記録的な大雨で、新庄市本合海では
救助要請を受け現場に向かっていた警察官2人が、川からあふれた水にパトカーごと流され死亡しました。

山形大学では、現場に残された痕跡などから災害発生時の状況や原因についての調査を進めています。

きょう、これまでの調査結果を公表し、現場近くの新田川ではおよそ5キロの範囲で5か所の決壊や越水の痕跡が残されていたということです。

痕跡から、水が堤防を越えた後、堤防が侵食され決壊に至ったと推定されるとしています。
また、あたりが最も増水した時、現場近くで浸水していた範囲は300メートル、浸水の深さは最大85センチほどでした。
パトカーが流された場所では浸水の深さが80センチほどあり、流されたのは最も増水した時間帯だったと考えられるということです。

また、山形大学では現場付近が洪水浸水想定区域ではない場所であったことから、警察官らはどのような水害が起こるのかわからなかったのではないかとしました。

山形大学では、今回の大雨による災害の調査を進めていて、今後も調査結果を公表していきたいとしています。