「サクラマス」について理解を深めてもらおうと、きょう、山形県大江町の小学生がサクラマスの幼魚を放流しました。

「いってらっしゃ~い!」

県の魚である「サクラマス」は、大江町に人工孵化場があることなどから町のシンボルの魚にも指定されています。

このサクラマスについて子どもたちに理解を深めてもらおうと、町が地元の漁協とともに毎年この放流を行っています。

きょうは、大江町立左沢(あてらざわ)小学校の4年生33人が、体長15センチほどに成長したサクラマスの幼魚、およそ4000匹を月布川(つきぬのがわ)に放流しました。



児童「小さくてかわいい」

児童「ぬるぬるしていてかわいいです」

漁協によりますと、今回放流した幼魚は来年の春、海に下り、3年後、産卵のため
ふたたびこの川に戻ってくるということです。

しかし、川に戻ってくるのは1割にも満たないそうです。

児童「3年後に戻ってきてくれるように(願いを込めた)」

児童「いってらっしゃいって言って3年後元気に戻ってきてほしいな」

児童「大きく強くなって帰ってきてほしい」

児童たちは過酷な旅に出る小さなサクラマスに声をかけながら、優しく川へ送り出していました。