きょう10月10日は日本転倒予防学会が制定する「転倒予防の日」です。

県内では、転倒を理由とした職場での労働災害が近年増加傾向にあります。

気をつけるべきことを取材しました。

山形労働局 労働基準部 健康安全課 高橋健一 課長「3人に1人が転倒災害で
ケガをされている。やはり占める割合が高いという状況です」

去年、県内では1280件の労働災害が起きました。2020年から増加傾向が続いています。

このうち最も高い割合を占めるのが「転倒災害」です。その数は、全体のおよそ4割にも上ります。

転倒災害の原因は大きく2つあります。

こぼれていた水や油などによる「滑り」と段差や障害物への「つまずき」です。

転倒災害は個人での注意が必要になることから対策が難しい面もありますが、目に見える形で注意を促すことが大切だということです。

山形労働局 労働基準部 健康安全課高橋健一 課長「例えば、ここは危ない場所、転倒のあった場所とか、よく床がぬれることがありますとか、一つ貼り紙など。可視化というか危ない場所が見えるというのが非常に大事」

このほか、転倒しずらい身体を作ることも大切だということです。

産業保健総合支援センターでは、事業者向けに転倒予防の運動方法について教えることも行っていてこうした事業も活用してほしいとしています。