記録的な大雨で、多くの住宅に被害が出た酒田市では、被災者に市営住宅が提供されることになりました。
先月の記録的な大雨で、酒田市では298件の建物に浸水被害があり、およそ240人が避難所などに身を寄せたり、在宅避難を続けたりしています。

こうした中、酒田市は住宅に被害を受けた住民に一時的に市営住宅を提供することを決め、きょう、入居者説明会を開きました。

50戸の市営住宅に対し34件の応募があり、抽選の結果、26件の住宅で入居者が決まりました。
入居者にはカギが渡され、早ければきょうから市営住宅に入居できるようになりました。

月々の家賃や駐車場代は免除されますが、エアコン・洗濯機・冷蔵庫などはなく、市の補助を受けるなどして買いそろえる必要があるということです。

説明会に参加した住民は「自宅から一番近い小泉団地を選んで何とか抽選で当たりました。いま説明終わったところです。土砂崩れの被害があって、それを片付けるのに近いところが良かった」
抽選に外れた避難所生活を続ける住民は「避難所も快適なんですけど、やっぱり家がすごく荒れているので(作業は)私一人ではできない、大工さんに頼んでいる。次に発表になるもの(住宅)に応募しようかな」
市は、今月中旬に2回目の抽選を行う予定です。
抽選には罹災証明が必要で、酒田市のホームページからオンラインで申し込めるということです。