家庭環境が困難な子どもたちを支援する「あしなが学生募金」の呼びかけがきょう(20日)から始まり、山形市でも学生たちが思いを伝えながら募金活動を行いました。

「皆様からの温かいご理解とご協力、よろしくお願いいたします。」

あしなが学生募金は、1970年に交通遺児を支援するために始まり、今は病気や災害などで親が働けないなど家庭環境が困難な子どもたちに奨学金を届けようと、毎年募金活動を行っています。JR山形駅前ではきょう、学生や高校生などが道行く人に募金を呼びかけていました。
あしなが育英会の奨学金は、年々申請者が増えていて、この春高校に入学した人からの申請は過去最多の1800人となった一方、資金が追いつかず、半数以上が給付を受けられない状況です。山形県内でも申請者21人のうち、13人は給付を受けられない状況となっています。

山形県の代表を務める太田元気さんは父親が難病のため働くことができず、あしなが育英会の奨学金を利用しました。現在は、自分と似た境遇の後輩たちを助けたいという思いで活動しています。

あしなが学生募金事務局山形ブロックマネージャー太田元気さん「大学進学も諦めなくてはいけない子たちをいっぱい見てきて、そういう子たちには自分のやりたいことを当たり前に追えるような日常になってほしい。」

集まった支援金は、家庭環が困難な子どもやアフリカなど49か国の高等教育支援費として寄付されるということです。あしなが学生募金の呼びかけは、20日と27日、28日も行われます。