京都ではクマが立てこもり全国ニュースに。続いては、県内でも目撃情報が相次いでいるクマについてです。

今年は暖冬の影響で行動が変化していて、より一層注意が必要なようです。
目撃した住人は「わあ!じいちゃんクマだよ!って言って主人もベッドに座っていて、あー!クマだって」

クマが目撃されたのは、JR茂吉記念館前駅からおよそ800メートル離れた上山市金瓶。
今月14日の午前9時40分ごろ、体長およそ1メートルの熊が女性が住む家の庭に現れました。
目撃した住人は「新聞読んでて、ひょいと(顔を)上げたら何か黒いものが通って行った」

幸いにも、人や物への被害は確認されませんでしたが、思いもしない来訪者に住人は驚きを隠せません。
目撃した住人は「ここに越してきて30年になるけど初めてです。クマが出たのは。怖いよね」

現場は、国道13号沿いの住宅が立ち並ぶ場所で、近所の人も「怖い」と口を揃えます。
近隣住民は「散歩している人も結構いる。でもちょっといけなくなる」

クマの生態に詳しい岩手大学の山内貴義准教授です。
山内准教授は、近年、クマの生息域が拡大していると話します。
岩手大学農学部 山内貴義 准教授「去年みたいに、ブナやどんぐりの不作でエサが無くなると、今まででは考えられないような街中に出没するなど、そういう現象が最近起きるようになってきている」

山内准教授によりますと、春先に出没するクマは冬眠明けのため、秋に出るものよりも体は小さく、凶暴性は低いといいます。
しかし、暖冬だった今シーズンはこんなことが。
岩手大学農学部 山内貴義 准教授「暖かいと早く冬眠から目覚める。冬眠している期間が短い。知り合いのハンターとか行政関係者と話していると、若干いつもの年より早くクマが穴から出ているのかなと」
県内の今年のクマの目撃件数は17件で、過去最悪レベルとなった去年の同じ時期を上回っています。

被害に遭わないために、クマのエサとなる生ゴミや果物や野菜、家畜のエサなどを外に放置しないことが重要になります。
岩手大学農学部 山内貴義 准教授「エサのある場所、おいしいものがある場所を学習してしまうと、それに非常に執着して頻繁に出てきてしまうことがある」

他にも、敷地の草刈りなどを行い、クマが身を潜める場所を作らないことも大事だということです。

暖冬によるクマの行動の変化。今年も引き続き、クマへの注意が必要になりそうです。
以下、クマに対する注意点を画像でまとめた。




