山形県病院事業局に聞いた。

裁判で被害者とされる女性がどの医療機関かは明かされていないが、医療関係者の置かれている環境を知るものさしにはなる。

関係者がセクハラ被害にあった場合、どう対処しているのか聞くと「相談窓口があります」と答えた。県病院事業局は、2003年に相談窓口を設置し相談を受け付けているという。

では、これまで相談は何件あったのか。「ゼロです」と担当者。相談はないが、ハラスメントに関するチラシやパンフレットを配り、相談しやすい環境づくりをしているのだそうだ。

ならば、県内で、医療現場での不同意わいせつ裁判が起きていることを知っているのだろうか。聞いてみると「そうなんですか」と知らない様子だった。