収穫の時期を逃し育ちすぎたタケノコを地域の資源として活用しようと、今、山形市であるプロジェクトが進められています。

足場が無いほど、草が生い茂った竹林。

村木沢地区振興会
加藤昇 会長
「あのかたまりで10本100本はあるのでは?ざっと見で」

山形市の西部・村木沢地区では、住民の高齢化などにより管理が行き届かなくなった、いわゆる「放置竹林」の増加が懸念されています。

村木沢地区振興会
加藤昇 会長
「これ1年生なんですよ。筍の皮がありますよね?皮を剥いで1年でこれだけ伸びた。6メートルある。放置しておくと倒れたり、イノシシの餌になったり(害獣を呼ぶ)要因になる」

そこで地区で始めたのが、伸びすぎたタケノコを収穫し、メンマに加工する取り組み。
邪魔者の放置竹林を、地域の資源として活用するプロジェクトです。

5月には、2メートル近くにまで伸びたタケノコを収穫。

そしてきのうは、発酵させたおよそ40キロのタケノコの、天日干し作業が行われました。
3日ほど干して、真空パックにするそうです。

村木沢地区振興会
加藤昇 会長
「色も良かったし、おいしいのができると思う」

この活動に、県内でメンマの加工・販売をしている企業も注目しています。
現在、メンマの原材料のタケノコは大半が中国産だということで、消費者からは国産のメンマを食べたいという声が寄せられているということです。

企業の人
「孟宗竹からメンマを作るということで勉強しに来た。
メンマは中国の麻竹が主流。山形で作られているのはとても貴重」

地域の課題解決と魅力発信につながるのか、村木沢のメンマに注目です。