雪山で動けなくなったスキーヤーの救助活動に貢献した3人の男性に、きょう警察と消防から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、山形県西川町の志津温泉で旅館を営む今野信秋さんと和久さん、山岳スキーのツアーガイドを務める石沢孝浩さんの3人です。

先月4日の正午ごろ、西川町志津の石跳川付近で、スキーで下山中の4人のうち50代の男性一人が、転倒して動けなくなったと消防に通報がありました。

清水屋旅館・今野信秋さん「救急車の音がきこえたので、志津の方に行ったと聞いてすぐ追いかけた」

緊急事態を知った信秋さんと和久さんは、スノーモービルや雪上車を運転して救助隊や機材を搬送。

当日、別なグループのガイドで山に入っていた石沢さんは、その知識や経験を生かして捜索や搬送ルートの選定を行ったということです。

実は、20年以上の付き合いだという今野さんと石沢さん。
これまでも山岳遭難が起きた時は連携して救助を行っていた経験から、今回も、通報からおよそ3時間後の救助につなげました。

山岳スキーガイド・石沢孝浩さん「私の案内もありましたが、それよりも消防隊員の方をそこまで運ぶ(今野さんの協力)がなければ(救助の)速さには繋がらなかった。それを考えればうまく連携が出来たのが良かった」

警察では、暖かくなるこれからの時期は特に、登山する際は山の地形や持ち物を確認し、複数人で山に入るよう呼びかけています。