いよいよ世界遺産集落での暮らしがスタート
田中さん一家の新居は、大正13年に建てられた旧高田家。市が所有し、集落の保存財団が管理しています。

田中悠介さん:「こちらが台所になります」
木造瓦葺2階建ての6DK。敷金・礼金はなく、家賃は月1万円ちょっとです。

田中悠介さん:「網戸をつけてもらいました。今まで網戸がなくて。あと、エアコン。最新の。念願のエアコンです(笑)」
前の家にはなかった子ども部屋にはー。
田中悠介さん:「(ハンモックつける)こんな感じです。寝心地いいですね。景色もちょっとは見られるんで」
「以上!(おぉー!ハード面が終了やね。)お疲れ様です。(グータッチ)なんとか終えることができました。これからの生活、かなりわくわくしてます」
田中悠介さん:「まだ見慣れないですね」

これから、この景色が日常になります。
引っ越しから1か月。この日は集落の秋祭り。悠介さんも準備を手伝います。

集落の仲間は、田中さん家族を大歓迎です。

集落の先輩 中島さん「僕たちの仲間として仲間の一人としてどんどん存在感を出していってほしいなと思っています」

集落で生活を営んでいるのは田中さんたちの移住で14世帯に。およそ50人が暮らしています。田中さんも、少しずつ、集落の一員へ。

一方、子どもたちはというとー
集落の子どもたちとすっかり打ち解け、相倉生活を満喫しています。

田中さんこだわりのハンモックもー
(はしゃぐ子どもたち)大好評のようです。
田中楓子ちゃん:「楽しい」
田中さん夫婦:「父:すぐなじんでました。母:もう光の速さで。前から知ってるかのような。呼んでも家に帰ってこない(笑)」
ここに来て1か月。この集落の魅力は、人を受け入れる環境や住民同士のつながりなど「世界遺産で暮らす」からこその地域力だといいます。
田中史織さん:「地域を支えていこうっていう志の強い人たちが集まってるなっていう」
田中悠介さん:「昔の建築が残っているっていうだけじゃなくて、そういう場所にいまも人が住み続けてるっていうのが、評価されて世界遺産になってると思うんで。相倉の人もそうだし、相倉以外の五箇山の人ともっと交流したいっていう気持ちは強いですね」

「人が住まう世界遺産」の一員に。
田中さん家族の新たな生活が始まっています。