富山県議会議員選挙で大激戦となった氷見市選挙区。激戦を制したのは50歳差の2人、81歳のベテラン立憲民主の菅沢氏と、31歳の自民新人、光澤氏でした。
立憲民主・現職 菅沢陣営:
「私たちのビックボスがトップ当選です!」

自民・新人 光澤陣営:「バンザイ」

定数2の氷見市選挙区は、立憲民主党の現職の大ベテラン、菅沢裕明氏が8800票あまりを獲得し、10期目の当選を果たしました。

2議席独占を目指した自民は、新人、光澤智樹氏が議席を獲得。現職で支部長の薮田栄治氏が涙をのみました。
トップ当選の菅沢氏は、前回8年前の選挙で1万500票あまりを獲得。支援者の高齢化で、8年間でおよそ2500票減少したとみて、基礎票固めを徹底しました。

鋭く論戦を挑む政治姿勢を貫くと戦う姿勢を見せ続けた菅沢氏。地道な政治活動で築きあげた支持はゆるがず、「菅沢党」の存在感を見せつけました。

立憲民主・現職 菅沢裕明氏:
「世論は2議席独占はだめだと。それでは私たちの声や願いが県政に政治に届かないと。こういう一般世論の勝利だと思っております」
平成生まれ初の県議となる光澤氏。

子育て世代の代表として「氷見の未来を守り抜く」と訴え、選挙戦では積極的に握手を求めるスタイルで、若さと体力を武器に知名度アップを図りました。

地元の島尾のほか、市内各地で熱心な支援者が活動、中高年女性の支持も獲得したと見られます。

自民・新人 光澤智樹氏:
「薮田さんの代わりにもしっかりと政権与党の一員として氷見からみなさまの声を県政の場に届けていきたいと思います」

一方、現職の強みを活かし、組織選挙を展開した薮田陣営。
薮田氏:「身を切る決断を」
自身と光澤氏で2議席を獲得を目指しましたが…。
薮田氏:「本当に本当に大きな失望とご迷惑をおかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。すいませんでした」
支援者たち:「次がんばろう」
81歳と31歳の勢いに押されて票を奪われる結果となり、自民2議席独占も叶いませんでした。