移住者が殺到する「0円空き家バンク」。富山県の上市町が去年4月からはじめた移住政策が注目を集めています。0円で空き家に住めるとあって全国から申し込みが殺到、わずか9か月で22人が上市町に移住しました。なぜ0円で住めるのか、その理由は…。

4か月前に京都から上市町に移住した冨宅康幸(ふけ・やすゆき)さん、32歳。妻と小学生の娘と3人で暮らしています。

京都から4か月前に移住 冨宅康幸さん:「こちらが居間です。普段生活、主に過ごす場所ですね」「本当やっぱり広々としている分、ちょっと寒いかなっては思ったんですけど、快適に過ごせています」

富宅さんは、この家を元の所有者から0円で譲りうけました。

京都から4か月前に移住 冨宅康幸さん:「きっかけはただ0円でつられてこっち来て、ほとんど不便は感じていない」

去年8月。京都から上市町への移住を決めました。

冨宅さん:「開け方がよくわからない。あっ、開いた」

この日はじめて念願のマイホームを訪れました。

冨宅さん:「子ども部屋の予定ですね。玄関からすぐこれて子どもが遊びやすいかなっていうので…」

奈良や和歌山などほかの地域でも100万円前後の空き家を探しましたが住むためには大幅な補修を必要とする物件が多かったといいます。

そんな中、上市町のこの家はゼロ円。家の間取りにも満足しています。

記者:「契約を決められて初めての家ですけど、どうですか?」
冨宅さん:「もう思ったよりもきれいな状態で、住みやすそうそうだなというところですね」

冨宅さん:「トイレも広々と、結構きれいですね。全然もうすぐに使えるような状態で」