6月24日の夕方、富山市内で、子どもたちを乗せたスクールバスが、遮断機の降りた踏切で停車するという重大な事態が一時発生しました。乗っていた児童は22人。一歩間違えば取り返しのつかない事態を受けて、6月30日、運行事業者「アイカワ」と富山市教育委員会が、保護者を集めての説明会を開催しました。
目視せず、踏切の警報音も聞こえていない…
事態があったのは、下校する児童を乗せたバスが富山市の伊勢屋踏切に進入した直後のことでした。
遮断機が降り、運転手は踏切内にバスを停車させました。運転手は直ちに緊急停止ボタンを押し、列車が緊急停止したことを確認したのち、児童をバスから踏切北側の歩道へ避難させています。

ドライブレコーダーの映像と運転手への聴取から判明したのは、安全確認が不十分だったことでした。具体的には、踏切進入前の一時停止時に警報器の目視確認が不十分だったこと、そして運転席側の窓を開けて警報音を監視する措置を講じていなかったことが挙げられています。
説明会では保護者から厳しい声が上がりました。
【保護者】
「自動車学校では窓を全開にして左右確認し、警報音が鳴っているか確認してから渡りなさいと教えられます。これはすべての自動車免許に共通することです。この運転手さんはそれをやっていなかった。これは明らかに漫然な運転だったと思います」
【保護者】
「事故がなくて良かったっていう話じゃないんですよ。一歩遅れたら。たった10秒です」
保護者が『たった10秒』と危機感を募らせた通り、当時、貨物列車が時速90キロで走行していたことが判明しており、非常停止ボタンを感知した地点は踏切の800メートル手前、列車が停車したのは400メートル手前でした。秒速に換算すれば、衝突まで残り約16秒の猶予しかなかったことになります。 保護者の一人が指摘したとおり、もし非常ボタンを押すのが少しでも遅れていたら大惨事になっていたかもしれません。











