児童を乗せたスクールバスが踏切内で立ち往生した事案について、富山市は30日、非常停止ボタンが押された当時、近づいてくる貨物列車が時速90キロで走行していたことを明らかにしました。
この日の富山市議会経済教育委員会は、今月24日に起きた水橋学園のスクールバスの事故を受けて急きょ開かれました。
富山市 中﨑健志 教育長
「心よりお詫び申し上げます」

会の冒頭、富山市教育委員会の中﨑健志教育長が謝罪しました。
これは、6月24日午後4時、富山市内にあるあいの風とやま鉄道の伊勢屋踏切で、水橋学園の児童22人を乗せたスクールバスが警報音が鳴っていたにもかかわらず進入。遮断機が下りて踏切内で停止したものです。

バスが停止した直後、運転手はまず、バスから降りて、非常停止ボタンを押しました。
この時、滑川方面から踏切に接近していた貨物列車が時速90キロで走行していて、800メートル手前で非常ブレーキを作動させ、400メートル手前で停止したことが分かりました。

このため、運転手が子どもたちをバスから降ろし、踏切の北側にある歩道に避難させたのは、列車の緊急停止を確認した後だったということです。
岩木秋河 記者
「スクールバスの運転手は、こちらから接近してきた列車のヘッドライトの揺らぎが収まったのを見て、緊急停止を確認したとしています。ヘッドライトが見えるところまで列車が近づいていたということになります」

一歩間違えれば大惨事となっていた今回の事案について、議員からは次のような指摘があがりました。
富山市議会 舎川智也議員
「遮断機に入ったときは、警報機(非常停止ボタン)が先ではなくて、遮断機を突っ切ってまずは逃げていくのかなと」

富山市議会 福田敏彦議員
「もし、非常停止ボタンを押して、止まったけど、止まらなかったらどうなったのかという事案」

富山市議会 金井毅俊議員
「唯一、車を運転できる運転手が、降りて非常ボタンを押す。現場を離れた。子どもを22人乗せて。これがいちばん問題じゃないですか」

事故当時の運転手の対応を疑問視する声が相次ぎました。
また、水橋学園でスクールバスに特化した事故発生時のマニュアルがないとの指摘について、中崎教育長は「早急に準備する」と述べました。

市教委とバスの運行事業者であるアイカワは、30日午後7時から水橋学園の保護者を対象にした説明会を開く予定です。











