黒部市の前の総務管理部長が、議員8人の言動が政治倫理条例に反していると訴えた問題で、市議会の政治倫理審査会は、百条委員会設置をちらつかせたことなどが「ハラスメントに該当する」と判断し、議長に報告書を提出しました。

黒部市議8人の言動をめぐり3か月近くにわたり審査が行われた政倫審は、23日、審査結果を柳田守議長に報告しました。

黒部市議会政倫審 辻泰久委員長
「手段・態様において社会通念上の範囲を著しく越えており『ハラスメントに該当する』にあたると判断しました」

この問題は、前市長のハラスメントについてアンケートを実施した市の前の総務管理部長が、一部の市議からアンケートの正当性などを調査するように要求されたことに対して、「議決を経ていない過剰な要求」で「脅しにもとれる」などとして、政治倫理条例に反するとして審査を請求したものです。

政倫審で審査対象となった議員は、これまでの政倫審で――。
黒部市議会 木島信秋議員(4月7日)
「威圧を与えることは、一切自分ではしていません」「『中身を一つでも二つでも教えてもらえないですか』とそれを言っただけなんですよ」

「過剰な要求ではない」として、全員が訴えを否定していました。
政倫審が取りまとめた報告書によりますと、8人の言動を「政治活動上の目的の正当性は否定できない」とした一方、対象議員が1人に対して要望書を提出したことは、「圧倒的多数の構図をつくり、多数の報道機関をあえて同席させて圧迫感のある空間とした点は、社会通念上不相当な手段である」と批判。

また、回答の要求時に百条委員会設置の動議を持ち出したことは「資料請求の範囲を著しく逸脱した事実上の回答強制である」などとして、「政治倫理条例が規定するハラスメントに該当する」と全員一致で結論づけました。

黒部市議会政倫審 辻泰久委員長
「仮に私が要望する場合でも、自分の会派の部屋で、職員の方に来ていただいて要望しておりますので、特別に応接室で、7名で開いたということ自体が、パワハラにもなるだろうし。議会を通してないということ。そういう判断」
今後は、議長が8人に弁明を求めたうえで、警告や辞職勧告などの措置をとることになります。

黒部市議会 柳田守議長
「ハラスメントと言われればハラスメントだったのだと思います」「遅くとも次期全員協議会までにきちんとした結論を出して、それは当然対象議員に措置を伝えたいと思っております」

議長の判断をめぐって、政倫審では辞職勧告を推す声もあったということですが、辻委員長は、最終的に「後々履歴として残る」書面での警告を提言したとしています。










