高病原性鳥インフルエンザの全国的な感染拡大を受けて富山県内の動物園では、屋外で飼育する鳥を避難させるなどの対策がとられています。

中川環アナウンサー:
「富山市ファミリーパークのペンギン舎前に来てます。普段なら可愛らしいフンボルトペンギンの姿が見られますが、ご覧ください。ペンギンが1羽もいません」

全国各地で鳥インフルエンザの感染が広がっていることを受けて、11日から屋外で飼育しているペンギンやフラミンゴ、それに希少種のニホンコウノトリなど10種類の鳥の展示をしばらくの間、休止しています。

富山市ファミリーパーク
動物課 小峠拓也さん:
「ペンギンちゃんはここですね」
鳥たちは野鳥との接触を遮断するため屋内に避難。
「パオーン!!(ペンギンキョロキョロ)」
普段とは異なる環境に少し落ち着かないようにもみえます。
富山市ファミリーパーク
動物課 小峠拓也さん:
「ちょっと鳥たちには狭いお部屋だったり、窮屈な思いをさせるんですけども、やはりこの鳥インフルエンザという病気にかからないように辛抱してもらって、お客様もご覧いただけない動物が出てしまいますが、動物たちの安全のために対策をとっていますのでご理解いただければと思います」

鳥インフルの感染対策として、園内の消毒回数を月1回から2日1回に増加。また、飼育員を経由して感染する場合を想定し、1人の飼育員が複数の鳥を飼育しないよう神経を尖らせています。そのほかにも…。
中川アナ:
「野鳥がこないよう地元の自治会によってこちらの池も水が抜かれています」
国内で過去最多となる1000万羽以上の鶏が殺処分されるなど感染拡大が深刻な鳥インフルエンザ。関係者らは頭を悩ます日が続いています。

富山市ファミリーパーク
動物課 小峠拓也さん:
「鳥たちの命を守るために私たちも我慢して皆さんにもご協力いただいてやっていこうと思っていますので、ご理解いただければと思っています」
富山市ファミリーパークでは屋外展示を来月中旬まで休止する方針です。