高岡市の土地開発公社が「旧ダイエー跡地」をめぐって、不動産鑑定評価額より1億円以上高く取得していた問題です。チューリップテレビが行った情報公開請求で、取得額を妥当だと判断した経緯を示す資料が明らかになりました。
チューリップテレビが情報公開請求で入手したのは、「旧ダイエー跡地取得額の確定について」と記された公文書です。

高岡駅南の「旧ダイエー跡地」をめぐっては、前の市長時代の去年3月に用途不明のまま8億6千万円で市の土地開発公社が取得。先月、一部報道で、当時の不動産鑑定評価額は7億4300万円で市の土地開発公社は、鑑定額より1億円以上高く購入していたことが明らかになりました。

今回、情報公開請求で入手した資料は去年3月3日に開かれた市の「政策調整会議」に出された資料で、土地所有者との交渉の経緯や取得価格を妥当と判断した理由が記載されています。土地所有者の売却希望価格や売却下限額は黒塗りとなっています。


資料によりますと土地所有者はおととし11月に売却希望額を提示。その後、交渉を経ておととし12月に売却下限額が示されました。そして、去年3月3日、前の角田市長や担当課による「政策調整会議」で取得価格の方針が決まりました。

資料では売却下限額(非公開)は、市の鑑定評価額(7.43億円)を上回るが今後のまちづくりにとって「大変重要な土地」であるとしています。
取得価格の妥当性を判断する目安としては土地を交換する場合の市の条例を参照。「旧ダイエー跡地」の場合、1億4800万円までの上積みが認められるとして売却下限額は妥当なものと判断。市は、土地の取得額を8億6000万円に確定したとしています。


チューリップテレビは、この「政策調整会議」の議事録も請求しましたが、議事録は作成されておらず、具体的にどんな意見が出されたかは明らかになりませんでした。
出町市長は、今月3日の定例会見で不動産鑑定評価額を上回る金額で土地を取得したこと自体は、法令や市内部の規定に抵触しないという見解を示しました。
高岡市 出町譲市長
「当時の判断が適切かどうか考えることよりも、市にとって有益な活用を考えることに力を注ぎたい」

また「旧ダイエー跡地」の活用を担当する市のチェンジ推進課は、取材に対し「当時は妥当だと判断して取得したと認識している。今後はなるべく早く活用を検討していきたい」としています。
開会した高岡市議会6月定例会。「旧ダイエー跡地」の取得額の妥当性や活用方法について、議論が交わされる見通しです。


高岡市は、取得価格の妥当性を判断した目安として、土地を交換する場合の条例を参考にしたということですが、果たしてそれが鑑定額より1億円以上高く購入した判断材料として適切なのか、疑問が残ります。










