中国を訪れる日本人へのビザ発給が一時停止されたことを受けて混乱が広がっています。中国に工場を持つ富山県内の企業からは今後に対する不安など困惑の声が上がっています。
記者(電話):
「当初いきなりビザを発給停止の発表しますと発表があったと思うですが、はじめた聞いたときどう思いましたか?」

北陸電気工業
下坂立正 常務取締役(電話):
「うちは大丈夫かな。当社の活動は大丈夫かなっていう…」
突然のビザ発給停止に困惑する富山県内の企業。
中国外務省
汪文斌 報道官:
「私たちは少数の国家が中国に対して差別的な入国制限措置をとることに断固反対で対抗措置をとる」

10日、中国は日本と韓国に対して中国への渡航ビザ発給を一時停止する措置に踏み切りました。

再開時期については改めて通知するとしています。
新型コロナウイルスの感染が急速に広がる中国に対し日韓が水際対策を強化したことへの対抗措置とみられています。
富山県からは中国に48社が進出していて 困惑の声があがっています。
電子部品を製造、販売している北陸電気工業。上海など中国5か所に事業所があり、日本人社員10人ほどが赴任していますが、今後出張などで影響が
出るのではないかと危惧しています。
北陸電気工業
下坂立正 常務取締役(電話):
「中国に出張してお客さんに挨拶にいかないといけないとか、あるいは、設備を投資をするから機械を動かしにいかなくちゃいけないとか、短期の出張が必要になるケースがありえます。新たにビザをとらないといけないからそれを今、ダメよと言われている状況なので、ですから今後の営業活動とかビジネスのことを考えますと当社にとっても中国の拠点大事なところですので、早く元に戻っていただきたいなと思います」

また、中国に事業所がある工作機械メーカーからも
影響を心配する声が…。
工作機械メーカーの担当者(電話):
「これが短期間で済むのか長期になるのかが一番の懸念点ですね。たとえば2月3月にはいってもこの状態が続くとなると今後の駐在員の計画というのが少し変更せざるを得ないかなということにはなってくると思います。素直にビザ発給の正常化を望みたいところですね」