相次ぐ不正製造の発覚で業績が悪化しているジェネリック医薬品大手の日医工は28日、私的整理のひとつ「事業再生ADR」が成立したと発表しました。取り引き銀行の支援を受けて経営再建を目指します。

日医工によりますと、28日の債権者会議で借リ入れをしている金融機関15社に事業再生計画案を示し、すべての同意を得て「事業再生ADR」が成立したということです。

金融機関15社の債権額は1570億円余りで、このうちおよそ557億円の債権放棄が確定。協議次第では最大985億円までの債権放棄となる可能性もあります。


日医工が示した計画案では、事業の再構築として採算のとれない医薬品からの撤退、品質管理体制の強化など4項目の対策を掲げていて、2026年度3月期での黒字化を目指します。


ADRが成立したことで今後、経営再建が本格化します。
