暴かれた「支配者」の歪んだ心理

裁判の中で読み上げられた滝谷被告の供述調書では、女性との関係を「奴隷契約」と呼んでいた。「ご主人様としもべのような関係」だったという。

大学で学生に何を説き、家庭で何を演じていたのか。3億5000万円という巨額の闇利益と、一人の女性の人生を破壊した「奴隷契約」。国立大学准教授という仮面の下に隠されていたのは、金と支配欲に溺れた、一人の男のあまりにも醜悪な素顔だった。次回の公判では滝谷被告の売春防止法違反の罪について審理される見通しだ。