「金に困っていた」エリートの転落

なぜ、安定した地位にあるはずの准教授が、犯罪に手を染めたのか。捜査関係者によると、滝谷被告は、警察の取り調べ段階で「金に困っていた」という趣旨の供述をしていたという。

その原因とみられるのは、2020年から始まった40代女性との不倫関係である。交際費のすべてを自ら負担していた被告は、次第に生活が困窮するようになり消費者金融にまで手を出すようになった。

そこで彼が選んだのは、不倫相手の女性を「金づる」に変えるという、あまりにも非道な道だった。