「不採算区間」とされる富山地方鉄道本線の「滑川―新魚津間」のあり方をめぐり、滑川市の水野市長が10日、「並行するあいの風とやま鉄道との連携も選択肢に入れるべき」と発言しました。

10日、滑川市内で開かれた地鉄本線のあり方をめぐる住民との意見交換会は、滑川市の水野達夫市長のほか地元住民およそ20人が出席しました。

「不採算区間」とされる地鉄本線をめぐっては、あいの風とやま鉄道と並行する滑川―新魚津間について、先月29日に沿線自治体が現行維持、営業運転の廃止、廃線といった3つのパターンに絞って検討を進める方針を決めていました。

10日の会合で水野市長は次のように発言しました。

滑川市 水野達夫市長
「あいの風とやま鉄道との連携。そのあたりも選択肢の中に入れないと、このパターン3つだけじゃ話はできないと思う」

水野市長は、並行する「あいの風とやま鉄道」を協議に加えることで、広域的な視点から存続の道を探るべきだ、との考えを示しました。

また、沿線自治体の複数の関係者によりますと、12月24日に地鉄全線のあり方検討会を開き、来年度の具体的な支援策を協議するということです。