応援する立場からも反発
本来、田畑議員を応援する立場であるはずの企業後援会から落胆や反発の声が強まっている要因には響裕会の前身が関係していました。

響裕会関係者の男性
「元々、長勢甚遠さんが国会議員をされていたときに企業後援会としてあった長政会というのがあり、それを長勢さんが引退をし、それを引き継ぐ形で田畑さんが議員になり」

元衆議院議員で法務大臣も務めた長勢甚遠氏。

その後継者に選ばれたのが、当時県議だった田畑氏でした。

田畑氏は2012年に衆議院議員に初当選しています。

現・響裕会の高田会長が代表世話人を務めていた長勢氏の企業後援会「長政会」から会員企業を一部引き継ぐ形で誕生したのが響裕会です。

響裕会関係者の男性
「前の長政会から引き継いだからそのままいるという企業さんはかなりたくさんある。皆さんが思われてるほど、企業後援会は田畑さんに寄り添ってやってる団体ではなく、一つこういう大きな問題があった瞬間に、確実に心が離れてしまう団体だと思う」

10月、田畑氏が次期衆院選への出馬に意欲を示した国政報告会で、あいさつに立った馬瀬大助氏。
馬瀬大助氏
「田畑先生のお力をお借りして、われわれの声を行政の中枢に届けていただきたい」

響裕会の活動休止が続く中、田畑氏は県医師会の元会長で、自身の連合後援会長である馬瀬大助氏に新たな会長への就任を打診していたことが分かりました。

馬瀬氏は取材に対し、現在の高田会長が退任の意向を示していることを聞いたとしたうえで、「響裕会の会長が不在であれば、私が代行するということにならざるを得ない」と話しました。

ただ、こうした動きは田畑議員の独断によるものだと男性は話します。
響裕会関係者の男性
「非常に腹立たしい気がしています。われわれもやはり長きにわたって田畑さんを支えてきて、こういう裏切り行為をたくさんやってこられて、それも説明がなく、今自分のために、全ては自分のためにどうあるべきかを考えて、彼は動いているようにしか見えませんので。非常に残念です」

11月16日に響裕会の役員会と臨時総会が開かれる予定ですが、男性が田畑氏に求めることは――

響裕会関係者の男性
「多分そのときに出るのは会長交代の話が出るかと思います、大事なことは説明がなされていないことが全てですので、少しでもその説明がされること、謝罪ではなく。それがされることを求めていきたいなと思います」











