心理的に抵抗困難な「抗拒不能」だったのか

これまでの裁判で大門被告は、娘との性行為は認めている一方、「逆らえない状態ではなかった」と起訴内容を一部否認。弁護側は「準強姦の罪に当たらない」と無罪を主張していました。

福山里帆さん
「びっくり。びっくりします。性交渉があったこと自体は認めているわけでそうなってくるとあたかも私が望んでいたかのような主張。何を言ってるんだろうという怒りとか子どもとして悲しいなっていう」

ことし3月には、里帆さんが証人として出廷。

「人生が終わったと思いました。これからどうなるんだろうとか脱力した気持ちでした」

中学2年生のころからおよそ3年間続いた父親からの性被害を、直接父親本人に伝えました。

裁判は、当時里帆さんが物理的、心理的に抵抗が困難な、いわゆる「抗拒不能」に陥っていたかどうかが争点でした。