明治安田J2リーグで19位と降格圏内に沈んでいたカターレ富山は28日、ホームの県総合運動公園陸上競技場で2位の千葉と対戦。17試合ぶりとなる勝利をあげ、長く続いたトンネルをようやく抜け出し、スタジアムは歓喜に包まれました。

県総へ応援に駆けつけたカターレサポーターは、‟今日こそ勝利を!”と気合十分です。

カターレサポーター「勝ちに来てます」「絶対勝ってほしい」「僕らが(心)折れたら選手にも伝播しちゃうので。絶対勝つっていう気持ちで応援していきます。頑張れカターレ!」

3月9日、磐田戦での勝利以降16試合勝ちから遠のき、J2リーグ19位と降格圏内に沈むカターレ。28日の第21節、相手はリーグ2位のジェフユナイテッド千葉です。

これまでどんなときも選手の背中を押し続けてきたサポーター。この日も6448人が大声援を送りました。

「超攻撃型」が特徴の安達監督。この試合は選手がそれを見事に体現しました。

前半3分、FW松田力がミドルシュートを放ち、チームの士気を上げると、前半14分には、伊藤拓巳のクロスから髙橋馨希。

前半29分には高橋のクロスに瀬良俊太のヘディング。惜しくもクロスバーに当たりますが、カターレは前半だけで9本ものシュートを放つなど、怒涛の勢いで千葉ゴールに迫ります。

両者スコアレスで折り返した後半開始早々。安達監督は吉平翼・武颯を投入して2トップを入れ替え、さらに攻撃のギアを上げます。

後半11分、末木裕也のミドルシュート。後半26分には高橋。

そして後半30分、右サイドからテンポよくパスをつなぎ、代わって入った武から、最後は吉平が2試合連続、チームをひっぱってきた我らのキャプテン翼の値千金のゴールでカターレが待望の先制点をつかみ取ります。

その後は攻勢を強めてくる千葉に対し、チームの守護神・キーパー田川知樹がスーパーセーブを連発。

最後の最後まで全員でゴールを守りきり1対0、クリーンシートで試合終了。

17試合ぶりとなる待望の勝利に選手もサポーターも喜びを爆発させ、県総は歓喜に包まれました。

カターレ富山 安達亮監督
「やっと勝ちました。きょうの内容・パフォーマンスを見れば、やっぱりいまのこの順位にいるチームじゃないなとは思っているので、これを機に後半戦必ず巻き返したい」
吉平翼選手
「本当に苦しかったし、いろんな、矢印が外に向きそうな選手それぞれ気持ちもあっただろうし、たかが1勝かもしれないですけど、自分たちにとってはすごく重い1勝になったかなと思います」

カターレは久しぶりの勝ち点3を得て17位と2つ順位を上げ、J3降格圏内を脱しました。

カターレの次節は7月5日、アウェー仙台で千葉を抜いて2位になったベガルタ仙台と対戦します。