日本海の冬の味覚ズワイガニの季節です。富山県射水市の新湊漁港でも今シーズンの初競りが7日行われ、浜値で3万円の高値が付いたものもありました。
ズワイガニ漁は北陸から西の日本海側で6日解禁されていて、富山県射水市の新湊漁港は日曜、市場が休みだったため、7日初競りが行われました。
7日は新湊漁協所属の底引き網漁船4隻が操業し、漁港には水揚げされた2000匹以上のズワイガニが次々と並べられていきました。
新湊漁協によりますと、初日の水揚げは身が詰まって大きいオスが804匹、やや小ぶりで「コウバコガニ」と呼ばれるメスが1250匹で、いずれも去年より2、3割多くなりました。
特に身が詰まった最高級品とされる「特選」のズワイガニはありませんでしたが、競りに参加した鮮魚店によると、大型のオスでは3万円の高値が付いたものもあったということです。
峰與丸 縄井峰勝 船長:
「かたちも揃ってましたし、身のつまりも上々でした。これから寒くなるともっともっとおいしくなると思うんで、資源を大事にしながら、上手くとって行きたいと思います」
新湊漁協によりますと、浜値は平均でオスが去年よりも3割高、メスのコウバコガニが1割高となりました。今年は、先月から国の観光支援策「全国旅行支援」が始まった影響で、観光面でも活気が戻ってきていることから、富山県内の旅館や飲食店からのカニの需要も高まっているようです。
割烹かわぐち 瀬戸拓也さん:
「富山県外からのお客さんすごく多いですね。予約は結構、週末はまずもういっぱいで、平日も結構入っていますね」「県外のお客さんとか地元のお客さんもそうですけど、おいしいカニ食べてもらいたいですね」
富山湾のズワイガニ漁は、メスは資源保護のため来年1月20日まで。オスは3月20日まで続きます。