梅雨の時期に活発になるのがカビ。喘息やアレルギー性疾患など健康被害を引き起こすケースもあります。梅雨入り前の今の時期からできるカビ対策。ポイントはカビの発生しやすい「気温」「湿度」「カビの“栄養素”」を揃えないことが大事です。

まもなく梅雨入りの北陸地方。日本気象協会によりますと、北陸地方の梅雨入りは6月中旬と予想しています。

梅雨の時期に気になるのがカビです。「気温が20℃から30℃」「湿度が70%以上」「栄養源となるホコリや石鹸カス、人の皮脂」が揃うとカビが発生しやすいとされています。

このカビを放置すると健康被害につながることもあります。

富山県立中央病院の呼吸器内科の医師に聞きました。

富山県立中央病院 谷口浩和 医師
「気管支喘息、アレルギー性のせき、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎もあるし、肺のアレルギーで過敏性肺炎とかそういうことも起きる場合もあると思う」

特に注意が必要なのがカビやほこりなどの吸い込みが原因になる「過敏性肺炎」で、咳や呼吸困難の症状が多く、重症化すると呼吸不全になる患者もいると谷口医師は話します。

谷口医師
「自己免疫が弱いとカビに対する耐性が少なかったりするので、生活環境からできるだけカビをないように心がけるのがよい」