旧統一教会に対し、政府が宗教法人法に基づいて調査する「質問権」を行使する方針を示しました。解散命令にもつながるこの質問権について新田知事は、「今後の手続きを見守りたい」と述べ、旧統一教会に解散命令が出された場合の対応については明言を避けました。
新田知事:
「私も県内の宗教法人については私が管轄者でございますので、この国のこれからの宗教法人審議会などの場で話し合われると理解しておりますが、県内の宗教法人を所管する者として今後の手続きの進行をしっかりと見守っていきたいと考えております」
政府が旧統一教会への質問権行使を表明したことについての考えを明らかにした新田知事。宗教法人法で定められた質問権は、解散命令などに該当する疑いがあると認められた時に行使するものですが、過去に行使された例はありません。
政府は解散命令請求を視野に年内をめどに質問権の行使に着手する考えです。
毛田千代丸キャスター:
「この(質問権の)行使の指示をもってしても、知事のスタンス、宗教法人格で認められている団体に対しては知事の立場でどうこう言うべきではないというスタンスはお変わりないでしょうか」
新田知事:
「今も申し上げたように本当に総理から所管される永岡文部科学大臣に指示が出たところでありまして、これから順に手続きが進んでいくものと思っております。それをしっかりと見ていきたいと考えます」
毛田キャスター:
「解散命令、宗教法人格の剥奪ということになれば、それは明らかに違法な事由が認められた場合だと思うんですね。そうした場合に知事のそういったスタンスが変わることがあるのかどうか、その1点を改めて確認したいんですけど」
新田知:
「これから手続きの成り行き、また審議会での審議の状況、そういったものを見守っていきたいと考えます」
旧統一教会に解散命令が出された場合の対応について、明言を避けた新田知事。一方、旧統一教会を巡る知事の発言について、新田知事から質問状の回答を受けた全国霊感商法対策弁護士連絡会は先週、政教分離の原則を理由に関係を絶つとは言えないとする知事の認識は間違いだと反論しました。
新田知事:
「私としては言うべきことはすべて言わせていただいたというふうに考えております」
毛田キャスター:
「知事のスタンスとしては山口弁護士のオンライン会見の指摘を受けてもお変わりないということでよろしいでしょうか」
新田知事:
「はい、そうですね」