プレゼントに手作りのメッセージカードも添えて

クリスマスプレゼントは堀口さんの活動に賛同した企業からの寄付でまかなっています。

障害のある子どもたちが利用するデイサービス施設「ユリシーズ」は堀口さんに今年初めてクリスマスプレゼントを寄付しました。

銀汰君も今年の秋から「ユリシーズ」で発達を促す療育を行っています。

理事長の野上勝司医師は小児科医として長年、障害のある子どもとその家族を支えてきました。

多機能型重症児デイサービス ユリシーズ 野上勝司 医師
「ご家族のみなさん大変なのは話を聞いて分かっていたので、少しでもお役に立てればなと。みんなでなにがいいかなって話し合って、せっかくなら役に立つものがいいなって今回はエコバッグにした」
堀口里奈さん
「一般の方々がこうやって応援してくださることに意味がある。みんな応援しているんだよっていう気持ちがこもった素敵なプレゼントだと思う」

12月9日、堀口さんたちが60人分のプレゼントを持って小児病棟を訪れました。

堀口さんと活動を共にしている女性も障害のある子どもを育てていて、これまで10回以上付き添い入院を経験しています。

障害のある子どもを育てる母親
「子どもの体調が良くならない限り仕事もいけないし、家のことも何も手つけられないっていう状況があるので、サポートを受けられるような会社にいたら、何とか歯食いしばってやれるかもしれないけれども、泣く泣く辞めざるを得なかったりするママもいるとは思うので、もうちょっと何か支援とか制度とかが広まっていけばいいかなと思ったりします」

プレゼントには保護者がゆっくり休めるようにと靴下やアイマスクなどに加え、ベビーラックやサーキュレーターなど入院中の親が希望しているものを堀口さんたちが選びました。手作りのメッセージカードも添えられています。

富山県立病院 石黒幸子 看護師長
「お子さんによってはすごく体が冷えたりとか、逆に暑かったりとか、こまめに調節も大変だと思いますし、少しでも過ごしやすくできたら過ごしやすくなる」
富山県立中央病院新生児科 二谷武 医師
「毎年温かい贈り物をいただいて本当に感謝してます。入院中のお母さんとか子供さんたちもとても喜ぶと思います」

病気と闘う子どもを支える親に少しでも笑顔で、ホッとする時間を感じてもらいたい。当事者だからこそ送ることができる心からのエールです。

堀口里奈さん
「プレゼントを通して1人じゃないよっていうことを感じていただけたら本当にそれが一番なのかなと思います。今生きてるということに感謝しながらみんなでクリスマスを迎えていただけたら嬉しく思います」