外国人を名乗る女から「精子提供の第2候補者として3万ドルの報酬を受け取れる」などと言われ、富山市の50代の男性が現金98万円をだまし取られていたことが25日までにわかりました。
富山西警察署によりますと、8月中旬、富山市内に住む50代の男性が「LINE」でやりとりしていたところ「多額の遺産を保有する女性がおり、精子提供者に30万ドルの報酬を渡すと言っている」などと勧められました。
50代男性は専用の「LINE」グループに参加し、心理テストを受け最後の5人に選ばれました。
外国人を名乗る女から「心理テストに落選したが、精子提供の第2候補者として3万ドルの報酬を受け取れる。受け取るために税金98万円分の暗号資産を送金する必要がある」などと言われ、男性は98万円分の暗号資産を購入、指定されたアドレスに送金しました。
その後、報酬は手に入らず、さらに「いろいろあった誠意として15万ドルを振り込んだ」「出金するためには税金458万円が必要」と言われたことから不審に思い、インターネットで調べたところで詐欺の被害に遭っていることに気付いたということです。

警察は、SNSだけでやり取りしている相手の話を安易に信じないよう呼びかけています。