犠牲者が出た山間部の集落では…
一方、避難を呼び掛けていた市議一人が犠牲になった南砺市の砂子谷地区。あれから1年が経過した現場は。


梶谷記者:
「南砺市では道路に山積みになっていた瓦礫は撤去され復旧工事が進んでいます」

線状降水帯による大雨で集落を流れる渋江川が氾濫。

市議会議員の赤池信彦さんが住民に避難を呼びかけるため川の様子を見にいったところ大規模な土砂崩れに巻き込まれ命を落としました。

発災から1年。現場では土砂や瓦礫の撤去作業が終わり、崩落した法面をコンクリートで補強する工事が進められています。

当時、赤池さんと一緒に住民に避難を呼びかけていた自治会長の男性が現場で静かに手を合わせました。


砂子谷自治会 鳥越知証代表:
「5メートルほどもう少し早く着いていればお亡くなりになることはなかった。大変残念なんですね。尊い命を落とされて本当にあと1、2秒のことだと思うんですけど」

この地区では元日の能登半島地震でも土砂崩れや道路の崩落があちこちで発生。

高齢化も進んでいることから自治会では高齢者や体の不自由な要支援者とその避難を手助けする住民がどこに住んでいるかがわかるマップを作成しています。

砂子谷自治会 鳥越知証代表:
「どこの地域でも安全なところはないという感じなので、いかに私らの所は特に山間地なもんですから、速やかに避難できるような体制作りというかそんなものが課題になっています」
