富山県氷見市では能登半島地震で被災した建物2棟が倒壊するおそれがあるとして、9日夜から県道の一部区間が通行止めとなっています。氷見市は今後、この建物の解体の順番を早めるなど緊急的な対応を検討しています。

通行止めとなっているのは、氷見市の県道薮田下田子線の栄町交差点から間島交差点までのおよそ200メートルの区間です。

梶谷記者「通行止めの原因となっているのは、こちらの建物で、建物の傾きは当初よりひどくなり、道路に倒壊する恐れがあるということです」

氷見市によりますと9日、職員が建物2棟の傾きが大きくなっていることに気づき、道路を管理する県に報告。県は午後6時ごろに通行止めとしました。

近所の人「地震の時、ちょっと傾がったんやけどこんなひどくなかったんやわ。不安やわいねこんなもん。つぶれつぶれやもん。何とか両方よしかかってるからまだなんやけど。早期解体した方がいいと思うよ」

近所の人「やっぱり不便ですね。この道路はね。余分に時間かかるしう回路したら行かれないもんね解体するがもちゃちゃっと行くわけないやろ」

氷見市によりますと、建物の所有者からは公費解体の申請が出ており、市は今後、解体の順番を早めるなど緊急的な対応を検討しています。

通行止め解除の見通しは立っておらず、県は、現場の東側にある海沿いの県道をう回路として利用してほしいと呼びかけています。

氷見市の公費解体をめぐっては現在、北大町の被災家屋4棟で解体が進んでいて、対象は1056件、申請数は9日時点で335件となっています。