「男はつらいよ」シリーズで知られる日本映画の巨匠・山田洋次監督が、13日、福島県葛尾村で開かれたワークショップに参加しました。「笑える映画を作りたい」、70年歩んだ創作活動への向き合い方や、さらなる夢を語りました。

大きな拍手で迎えられた、映画「男はつらいよ」シリーズでおなじみの山田洋次監督。若手の映像作家や映画ファンおよそ50人を前に、自身の原点や作品への思いを語りました。

「男はつらいよ」の監督や「釣りバカ日誌」の脚本を担当するなど数多くのコメディー作品を手がけてきた山田監督。同席した犬童一心監督に「コメディになぜこれまでこだわってきたのか」と尋ねられると「笑い」の持つ重要性をこう語りました。

山田洋次監督「もし非常に的確な笑い話をして彼が思わず笑ってしまうと、その笑いが彼を元気づけると。思わず吹き出してしまう時にふと立ち直れる、客観的になれる、元気になれる。本当につらい時にはその人を笑わせるといい」