どう変わった?新たな見直し案

福島駅東口の再開発について、福島市などは計画を見直し、新設する複合ビルの分棟化と規模の縮小を方針として示しました。

これまでの計画と見直し案を比べてみます。これまでの計画では、はビルは12階建て、1階や2階部分には商業施設が入るほか、催事などを行うホールなどを一体化して整備する予定でした。

しかし、見直した計画では、商業施設などが入る棟と催事などを行うホールが入る棟の2つに分けて建設する方針です。ビルの階数を減らすことも検討されています。高騰する建設費を抑えるのが狙いです。

一方で、ホール部分については音楽や演劇の公演を行う「劇場」にするのか、展示やイベントを行う「コンベンション」にするのか、方針は決まっていません。

事業を継続するうえで経費の削減は不可欠ですが、新たな計画にデメリットはあるのでしょうか。

棟を分けることに加え、階数を減らすなど規模縮小を考えていますから、当初の設計よりも窮屈となり、ロビーなどが十分に確保できないなど、使い勝手が悪くなることが懸念されます。

今後は東口だけでなく西口のあり方も気になります。木幡市長は2日の市議会で「イトーヨーカドーの跡地を検討していかないといけないが、いまは民間の参入がない。東西をつなぐビジョンをこれから作る」などと明言を避けました。

駅前の再開発をめぐって課題は山積しています。駅前のシンボルを失ったいま、県都のにぎわいを再び生み出すため早急に具体策を示すことが求められています。