福島県大熊町の子どもたちが、飛行機の製作を体験しました。県立テクノアカデミーで作られているこちらの飛行機は、人が乗って実際に空を飛ぶこともできる本格的なものです。

テクノアカデミーの先生「これが今作っているLSAと呼ばれる飛行機です」

目の前にある飛行機に、子どもたちは興味津々。30日の体験学習は、浜通りで取り組みが進む航空・宇宙産業について、子どもたちに理解を深めてもらおうと行われたもので、大熊町の子どもたち11人が県立テクノアカデミー浜を訪れました。

参加した児童「こういうのを作れるのがかっこいいなと思う」

ものづくりの技術を学べるテクノアカデミー浜では、昨年度から3年計画で軽量飛行機の製作を進めています。学生たちは、自分たちで飛行機を組み立てて空を飛ばそうと日本初の挑戦に取り組んでいます。

学生たちが作っているのは、2人乗りのアメリカ製の軽量飛行機で、すでに1万機以上製作され、アメリカやヨーロッパなどで普及が進んでいます。

子どもたちは、飛行機製作の最も基本となるリベット打ちを体験しました。リベットとは飛行機に使われるアルミニウムの板を固定する金属で、角度や力加減を調節しながら正確に打つ必要があります。子どもたちは、学生の助けを借りながら緊張した表情で体験をしました。

参加した児童「曲がらないように真っ直ぐ向けて打つように気をつけました」

人が乗って空を飛ぶこともできるこの軽量飛行機は、来年度完成する予定です。