競技を支えるコーチは夫

笑顔がトレードマークの齋藤さん。生まれつき、左腕の肘から先がありません。義手をつけて競技に取り組んでいます。

齋藤選手「トレーニングの段階で、体全体を使って投げることが大事なので、それが出来ない分、身体の別の部分で補わないといけない」

去年7月の世界選手権では11メートル42センチを記録し、3位に。日本にパリパラリンピックの出場枠を持ち帰りました。

宮城県気仙沼市出身の齋藤さん。中学生の時、担任の先生からすすめられ、砲丸投げに出会いました。

齋藤選手「パラリンピックを目指している障害者アスリートということで、自分自身でこういう障害を持っていますと人前で言えるようになったのは大きな変化だと思います」

その後、メキメキと頭角を現した齋藤さんは、健常者が出場する大会でも活躍し、大学4年時には、パラ陸上アジア大会で世界記録を打ち立てました。

この日は、砲丸投げ選手だった夫・恭一さんも練習を見に来ていました。

恭一さん「重心が右に…」

恭一さんは、コーチとして齋藤さんのトレーニングメニュー作りを担当しています。

夫・恭一さん「少し強めのメニューをこなしてもらっているので、やっぱりすごいなと思う」