東京と兵庫の中学生と高校生が、冬休みを利用して震災の被災地を訪れ、当時の話をききました。
25日から福島県内を訪れているのは、兵庫の灘、東京の筑波大学附属駒場、そして成城学園のいずれも中高一貫の進学校の生徒と教員47人です。この取り組みは、震災について肌で感じてもらおうと3校が合同で企画しました。
生徒たちは、双葉町の消防団の屯所や、多くの人が避難した浪江町の霊園などを訪れ、当時の話をききました。
まちづくりなみえ・菅野孝明さん「車のスピードくらいで追いかけてくる津波を何ともできなかった。どんどんいろいろなものが流されてくるのを見ているしかなかったまた」
津波で家族3人を亡くした大熊町の木村紀夫さんが、当時の記憶や語り継ぐことの重要性などを伝えました。
木村紀夫さん「(家族)3人がいないと聞く、それでも津波で犠牲になったと思わないというか、後々考えると思いたくなかったのかもしれない」

筑波大学付属駒場中学校の生徒「いろいろな人に(震災の教訓を)つなげていかないと次の災害の被害を減らすことにはつながらないので、そこの難しさは解決できていない課題だと感じた」
生徒たちは27日、大熊町を訪れます。
