「生活環境、全く理解されていない」新潟は反対
アルビレックス新潟・中野幸夫社長「雪が降る新潟、我々でないと分からないこの生活環境。そういったものが全く理解されていない。そこに異議を申し出る」
秋春制への移行に反対を申し出たのは、J1アルビレックス新潟の中野社長です。中野社長は、スタジアムの日程確保の問題や雪対策の懸念から、秋春制への移行に関して反対しています。
大雪が降ると試合の開催が難しくなり、やったとしても集客に影響が出る懸念があります。
福島県内の2つのクラブについては、福島市が本拠地のJ3・福島ユナイテッドFCの鈴木勇人代表は「条件付き賛成」という立場を示しました。
鈴木代表は「除雪費用や冬場の練習場確保などに不安がある」と話す一方で「冬の期間にかかるコストへの補填など条件を設定してくれるなら秋春制移行もやむを得ない」と話していました。

一方、J2・いわきFCの大倉智社長は「選手が生命の危機に陥るぐらいの気候変動がある」「秋春制移行は待ったなし」として、夏場の猛暑の影響などから賛成の立場を示しました。

Jリーグは19日の理事会で、2026年のシーズンから秋春制に移行することを正式に決定しました。2026年8月1週頃に開幕、12月2週頃の試合後から2027年2月3週頃の試合までをウインターブレーク(冬季中断)期間として、2027年5月最終週ごろに閉幕します。Jリーグは「残された課題を継続検討していく」としています。
秋春制移行は決まりましたが、日程ありきではなく、しっかりと地方のクラブの意見を拾い上げてクラブ間の格差が出ないようにする制度設計がJリーグに求められています。