東京電力は廃炉作業が続く福島第一原子力発電所で11日、作業員1人が鼻の中に放射性物質を取り込み、内部被ばくした疑いがあると発表しました。
東京電力によりますと11日午後2時27分頃、福島第一原発2号機の原子炉建屋に併設されている前室で除染作業をしていた20代の男性作業員が作業を終えて放射線量を測定したところ、顔の部分で汚染の可能性があることが判明しました。さらに鼻の中を検査した結果、管理区域を出る必要がある「退域基準」の倍にあたる線量が確認されたということです。
作業員の鼻の中をふき取ると、線量は基準を下回り、これまでのところ体調不良などの情報は確認されていないということです。
一緒に作業していた作業員は汚染が確認されなかっことから全面マスクを脱ぐ時に放射性物質を鼻に取り込み、内部被ばくした疑いがあるということです。
福島第一原発では10月、汚染水の処理設備ALPSで配管洗浄をしていた作業員2人が、放射性物質を含む廃液を浴びる事故がおきていました。










