まもなく冬本番を迎え、交通事故の増加が予想される中、専用の器具を使って車の中に閉じこめられた人を救出する訓練が郡山市で行われました。
郡山消防署では、主に若手署員を対象としてさまざまなケースを想定した救助訓練を毎年実施しています。今年の訓練は、車の中に閉じ込められた人を救助するため、窓ガラスやドアを専用の器具で破壊するというものです。
「スプレッダー」という器具は、2つに分かれた先端を油圧で広げることができるため、ドアとドアの間などに差し込んで広げることで、中の人を救出するためのスペースを作り出します。
このほか、専用のカッターを使い窓ガラスを切り取ったり、ドアを外したりする訓練も行われ、参加者たちは実践を通して安全で迅速な救助の方法を学んでいました。
郡山消防署・橋本優真消防士「災害はないことが一番だが、起きてしまった場合は要救助者を1分1秒でも早く救出できるよう日ごろの訓練に努めていきたい」
郡山地方広域消防組合によりますと、車両の破壊が必要になる救助事案は管内で年に数十件程度発生していて、今後も訓練を通して救助技術の向上に努めたいとしています。











