福島県いわき市を中心に襲った記録的大雨から8日で3か月が経ち、被災地では今も住宅の復旧作業が行われています。

今年9月の記録的大雨で、いわき市ではおよそ1700棟が浸水被害を受けたほか、1人が死亡しました。

水津邦治アナウンサー「あの浸水被害から3か月。内郷地区のこちらの2階建ての住宅では、今も1階の(床の)張り替え作業が行われています」

浸水被害が大きかったいわき市の内郷地区です。一見、普通の街並みが戻ってきたように見えますが、家の中を見てみると、当時の爪痕がまだ残っています。こちらの住宅は床上まで浸水したため、浸水した壁の張り替え作業が行われていました。住民は、市内にアパートを借りて生活しています。

内郷地区の住民(80)「夜になるとゴーストタウンみたいです、真っ暗です。周りの人がかわいそうです。まだ家に住めない人が多いです。早くみんなに帰ってきてほしいです」

氾らんした宮川を見てみると、川底に流れた土砂を重機を使って撤去する作業が行われていました。

今回の大雨災害では、市の社会福祉協議会が「災害ボランティアセンター」を設け、これまで延べおよそ5300人のボランティアが参加。浸水した家屋の運び出しや土砂の撤去など、およそ700件の依頼に対応してきました。センターは、支援活動を終えたとして、8日に閉所しました。

いわき市社会福祉協議会・荒川正勝会長「被災者の方にとっては大きな力になったのではないかなと思っています」

今後は、協議会に常設している「ボランティア活動センター」が業務を引き継ぐことになります。