客の半数以上は60代 若年層をどう取り込むか

15日にリニューアルオープンし、新たな客層の獲得を目指すうすい百貨店。その背景には、減少する売り上げと客層の偏りがあります。

過去10年の売り上げを示したグラフを見ると、2013年には172億円を売り上げましたが、それ以降は減少傾向となり、去年は136億円となっています。ここ10年間で36億円ほど少なくなりました。

こうした売り上げ減少の要因は、大きく2つあげられます。

1つ目は、3年前の新型コロナの影響で、外出を自粛するなど生活様式が従来と比べがらりと変化したこと。2つ目は、インターネット通販、いわゆるECサイトが普及し、実際に店舗に行かなくてもあらゆる商品が手軽に購入できるようになったことがあげられます。

年代別の売り上げを見てみると、注目なのが60代以上です。全体のおよそ57%を占めています。その一方で、20代と30代の若年層はあわせて4.4%に留まっています。

今後はいかに若年層を取り込めるかがカギとなりそうです。

うすい百貨店では、デパート・百貨店というブランド力を大切にしながら、ターゲットとなる「働く若い女性」と「ファミリー層」のニーズに合わせたサービスを行うことで、店舗に足を運ぶきっかけを作りたいとしています。

全国的に百貨店業界が厳しい状況に置かれているなか、生き残りをかけた今後のうすい百貨店の戦略に注目です。