冬の風物詩復活へ、かつては「北限のユズ」として知られた福島市の信夫山のユズを高校生が収穫しました。

黄色く色づいた、ユズ。福島市の信夫山にある曳地清明さんの畑には、ユズがたわわに実っていました。

信夫山のユズはかつて「北限のユズ」と呼ばれ、福島の冬の風物詩でした。しかし、原発事故の影響で出荷が制限され、去年再開したものの、かつて5軒ほどあった生産農家はいまは2軒です。

こうしたなか、福島学院大学は、高校生や菓子店と一緒にユズのブランド化に取り組んでいて、プロジェクトに参加する福島東稜高校の生徒などが実ったユズを収穫しました。

参加した高校生「ユズが好き。すごく良い匂い」
参加した高校生「とげがすごくて、はしごを登る時もぐらぐらして大変だったが、収穫できて良かった」

ユズの生産者・曳地清明さん「こんなににぎやかなのは初めて。もっと市内にも広がれば良い」

今後は市内の菓子店が信夫山のユズを使ったスイーツを作り、24日に試食会が開かれる予定です。

ちなみに、現在の「北限のユズ」は岩手県陸前高田市だそうです。料理にも使ったり、ユズ風呂にしたり、冬の風物詩の復活はうれしいですね。