解熱剤も不足 今後の見通しは…
インフルエンザの患者に処方することも多いせき止め薬。新型コロナによる需要の増加やメーカーの供給が不安定になっている影響で、普段使っている2種類の薬は在庫がありません。現在は、効果の近い別の薬を代わりに処方していますが、異例ともいえるインフルエンザの流行でそれも残りわずかになっています。
齋藤さん「今出しているのがこのせき止めです。次の入荷の予定もまだ立っていないので、あと1~2週間持つかどうか」
このほかにも、解熱鎮痛剤の在庫も少なくなっていて、難しい対応を迫られています。
齋藤さん「あるもので何とか工夫をして対応するしかない。よく出る薬に関しては供給が安定供給してほしいと思う」
こうした状況を受けて、国は7日、製薬メーカー24社に対してせき止めなどの薬について増産を求める異例の要請を行っています。
薬不足が続くなか、福島県内で感染が拡大しているインフルエンザはいつごろピークを迎えるのでしょうか。
コロナ禍前の、4年前のインフルエンザ流行期の感染状況をみると、12月ごろから流行は始まっていました。その後、感染者が増え続け、1月下旬ごろにインフルエンザの流行がピークを迎えていました。

では、今年はどうかというと、県内でインフルエンザが流行入りしたのは9月からで、例年よりも3か月も早く流行が始まりました。県によりますと「秋に流行入りするのは異例で、今後の感染の広がりについても読めない」と話しています。
郡山市にある小児科「じんキッズクリニック」の酒井信子副院長は「今ピークになってきているが、今後も流行は収まらないのではないか」と話しています。
年末年始は旅行や帰省などで人との関わりが増えることが予想されますので、早めの予防接種など感染対策の徹底して、インフルエンザにかからないように注意していきたいですね。










