警察などによりますと、8日午前8時50分ごろ、福島県双葉町新山で、除草作業中の男性が、歩道にいるクマ2頭を目撃しました。

現場には足跡が残っていて、体長約1.5メートルと約50~70センチメートルの親子グマとみられるということです。これまでにクマによる被害は確認されていません。

双葉町によりますと、これまで町内でクマの目撃情報はいくつかありましたが、足跡などが具体的に確認されたのは震災後初めてだということです。

福島県内では以前は「阿武隈川の東側にクマはいない」と言われていましたが、野生動物の生態に詳しい福島大学の望月翔太准教授によりますと、クマの行動範囲が広域化し、近年は浜通りでも生息が確認されているということです。

双葉警察署や町は、現場近くで警戒や広報活動を行っています。