石油情報センターが発表した19日の福島県内のレギュラーガソリンの平均店頭価格は、1リットルあたり183円60銭と、前の週と比べ3円90銭下がりました。2週連続の値下がりですが、5週連続の180円台と、依然高値が続いています。
政府は、7日から石油元売り会社に支払う補助金を増やしていて、10月中には、175円台程度に抑えることを目指しています。石油情報センターは「来週以降も徐々に価格が安くなる」と分析しています。
2週連続の値下がりとはいえ、依然高止まりが続くガソリン価格。タクシー会社では給油代が利益を圧迫する状況が続き、苦境に立たされています。
大和自動車交通・高野英明業務課長「タクシーもガソリン車が増えている。ガソリンの高騰は非常に打撃」
福島市のタクシー会社・大和自動車交通。保有するおよそ50台のタクシーのうち、20台ほどがガソリン車です。ガソリン代の高騰で、経費がかさみ、経営を圧迫しています。
大和自動車交通・高野業務課長「売り上げに対して燃料費は6~7%で推移していたが、今は8~9%になり、負担になってきている」
ドライバーにはできる限りアイドリングストップをするよう呼びかけていますが、タクシーには自家用車とは違った難しい事情もあります。
高野業務課長「エアコンがかかっていない状況でお迎えに行くとなると、室内の快適さが損なわれる。アイドリングストップも難しい」
厳しい状況が続く中、さらに追い打ちをかける事態も…。LPガスで走るタクシーには、現在、台数に応じて、国から補助金が出ていますが、それが9月末で終了する予定です。会社ではハイブリッド車の導入も進めていますが、まずはガソリン高騰に対する足元の支援を求めています。
高野業務課長「タクシーに頼らざるを得ない方もいる。そのためにもタクシー会社は存続していかなければいけない。国がもう少し補助をしてくれると助かる」