原発事故による避難指示が今年3月に解除された福島県浪江町の室原地区で、震災後初めて稲刈りが行われました。

13年ぶりに実った黄金色の稲穂。今年3月に、特定復興再生拠点で避難指示が解除された浪江町の室原地区で、15日、震災後初めての稲刈りが行われました。

室原地区では、原発事故の影響でコメ作りを中止していましたが、営農再開に向けた試験栽培として今年、13年ぶりに作付けが行われました。

15日は、およそ8アールの田んぼから、放射性物質の検査に必要な500株のイネを地元の農家や町の職員が手作業で刈り取りました。

室原地区復興組合・高田秀光組合長「やっと13年ぶりに稲刈りになった。長い月日だったが、これが室原の第一歩になっていければ」

収穫されたコメは、放射性物質の検査が行われ、その後、廃棄されます。町では、今回の検査結果などを踏まえて2年後の出荷を目指しています。