謝罪は「自分の意思ではない」
弁護士 Q.2021年の内部調査で、五ノ井さんは何と言っていると聞かされていた?
被告A A.1人が手を押さえ、1人が足を押さえ、1人が馬乗りになり腰を振ったと
Q.その後、五ノ井さんの被害申告が変わった?
A.2022年9月、1人ずつに技をかけられたという内容に変わったと聞いた
Q.五ノ井さんに対する行為に性的意味合いはあった?
A.ありません
Q.そのあと五ノ井さんに声をかけた?
A.「ごめんな」と言った
Q.何に対して「ごめん」と言った?
A.技をかけたことに対して
Q.五ノ井さんは何と返した?
A.「全然大丈夫です。私、A班長のこと大好きなので」と言われた
Q.腰を振ったのはセックスの疑似行為ではない?
A.違う
Q.検察の調べには疑似行為と答えた?
A.「疑似行為だろ」と何度も言われて押し問答になり、そう答えた
Q.被告と同じ行為をしたのは?
A.被告B
Q.被告Cの行為は?
A.見ていない
Q.被告Cは部屋にいた?
A.覚えていない
Q.自衛隊ではどのような調査を受けた?
A.毎日午前と午後、休日に呼ばれたこともあった
Q.2022年9月、陸上幕僚長が記者会見でセクハラ行為を認める発言をしたが、事前に聞いていた?
A.聞いていた
Q.どのような気持ちだった?
A.自分は認めていないのに、なぜ謝るのだろうと思った
Q.五ノ井さんへの謝罪の経緯は?
A.自分の意思ではない
Q.どうして謝罪した?
A.自衛隊に言われたから
Q.自衛隊からの書面があった?
A.あった。3人の被告と上司1人が五ノ井さんに謝罪するというもの。想定問答も記されていた。
Q.自衛隊から謝罪の指導はあった?
A.個別にあった
Q.どういう内容?
A.表情や声のトーン、土下座をするように、など。「謝罪すれば良い方向に進む」と言われた
Q.指導の時間は?
A.30分くらい
Q.謝罪文も書いた?
A.自衛隊が添削したものを清書した
Q.謝罪文の目的は?
A.自分のばかげた行為で五ノ井さんは不快になっていたから謝りたかった